FileMaker でソート順フィールドを見せずにソートされた値一覧を作る方法(老眼モード問題)
老眼モード問題
FileMaker でソート順フィールドを見せずにソートされた値一覧を作る方法(応用)で触れられているように、FileMaker Go 14.0.1(現行)では以下の条件で値一覧が開いたときに頭の文字が切れる現象が確認されました。※ 不具合が、文字サイズ変更設定した iOSデバイス上での FileMaker Go においてのみ再現することから、老眼モード問題 と通称することとします。再現確認条件:
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- FileMaker Go v14.0.1(v12.0.8 / v13.0.9 では再現せず…つまり問題なし) < >
- iOS 8.3(他バージョン未確認) < >
- iOSデバイス > [設定] > [画面表示と明るさ] > [文字サイズを変更]で、中央より右にスライダーを設定※ 下図は中央にスライダーがある状態
問題の内容:値一覧を開いたときに、選択肢テキストの頭が切れる。※ 下図は、スライダーを右いっぱいに設定した場合
対処方法 1)上述の [文字サイズを変更] のスライダーを中央より右にしない対処方法 2 )以下の老眼モード対策ファイルを使用する※ 当該問題発覚についての詳細経緯は、当該Facebookエントリ のコメント欄をご覧下さい。Thanks to 社本さん/若林さん
老眼モード対策ファイルについて(社本さんより)
制御文字は環境によって豆腐が表示されたりしますし、Char ( 8236 ) = POP DIRECTIONAL FORMATTING (RLEやRLO等による文字方向に関する指示を元に戻す記号)を最後に付加しても文字方向が逆になったりして使えないです。結局使えそうな文字は、Char ( 8203 ) = ZERO WIDTH SPACE (ゼロ幅空白)と Char ( 65279 ) = ZERO WIDTH NO-BREAK SPACE (ゼロ幅のノーブレークスペース(=BOM))くらいなので、数字を二進数に変えて 0 と 1 を Char ( 8203 ) と Char ( 65279 ) に置き換えるのが良さそうです。ただ、Char ( 8203 ) も重ねる文字数によっては、FileMaker Go で文字が欠けて表示されることがありますので、最後に Char ( 8196 ) = THREE-PER-EM SPACE (三分の一文字幅の空白)を加えてやる工夫が必要だったりします。(iOS の環境設定のアクセシビリティで文字を大きくするとポップアップメニューで頭の文字が欠けて表示される)
老眼モード対策ファイル(2015/09/10)
その後(2015/11/19 現在)
その後、iOS 9 + FMGo 14.04 の環境下で当該不具合は修正されていることを確認していますが、FileMaker(とApple)にとっては、unknown issue で、たまたまの結果として問題が表面化していないだけで、何らかのタイミングで再発するということもないとは言えませんので、社本さんの苦労の軌跡をエントリとして残しておきます。返す返すも社本さんにはご苦労をおかけしました。
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